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事例紹介
油系産業廃棄物の無害化処理において、重要な調合・撹拌作業を担うエクステンションアーム付きZX50U-3。
2009年10月13日
事例キーワード
- お客さま:
- 喜楽鉱業株式会社 竜王工場殿
- 業種:
- 廃棄物収集運搬業、廃棄物中間処理・再生業
- 製品:
- ZX50U-3

昨今、「環境リサイクル」ビジネスは多くの商機を生むとともに、社会的な要請からも欠かせない事業分野となっている。そんな中、昭和48年に設立以来、一貫して油系産業廃棄物の無害化処理を中核に事業展開してきたのが、喜楽鉱業株式会社殿だ。
油系産業廃棄物の処理処分、廃油の収集運搬、再生重油販売のほか、各種タンクや油槽のメンテナンス、さらには24時間体制で油流出事故への緊急出動に対応し、地下埋設のタンクや配管、タンクローリーの気密漏洩検査も実施するという。
こうした長年の業務歴で培った技術ノウハウは、多くの顧客から信頼を生み、現在、事業範囲は西日本を中心に、東は長野から西は鹿児島まで広範囲におよぶ。

同社の主要施設の1つが、滋賀県内にある竜王工場。ここでは回収し、仕分けされた廃棄物を、完全に調合・焼却することによって、無害化処理を行っている。これらの作業行程のうち、調合・撹拌作業の要を担っているのがミニショベル「ZX50U-3」だ。
元来、無害化処理にあたっては、焼却する際にいかに安定して燃焼させられるか――つまり、いかに燃焼効率を上げられるかが重要となる。それを実現するためには、廃棄物を均一に調合・撹拌して、性質や性状を安定していかなければならない。
「これまで、さまざまな方法を検討してきました。ライン作業によるオートメーション化も検討しましたが、一見、正確で楽そうに見えながらも、結構、撹拌ムラがありました。やはり人間が目視しながら、機械の力で均一に調合する方法が最も効率良く、中でも対応力や機動力を考えて、油圧ショベルの採用がベストだと判断したのです」(環境事業部・村上修一部長)

そして、「現在では、安定した撹拌作業を油圧ショベルで行っています。しかも、ZX50U-3は燃費がいい。 従来機では1日もたなかった燃料が2日もちます。それでいてパワーも充分。エンジン回転数を上げなくても力があるので、とてもスムーズに、かつ安全した作業を行うことができますね」(環境事業部・稲森庚朗次長)
深さ2mの油泥槽(プール)に溜まった油系廃棄物を混合・混練するにあたり、ZX50U-3にはエクステンションアームが装着され、1時間あたり20分ほどの撹拌作業を行っている。
「新車だから言うわけではないですが、ZX50U-3は最高の機械ですよ。とにかく、乗りやすくて使いやすい。ただ、油系廃棄物に浸けて作業をさせるため、シリンダーやシール類の腐食や劣化が通常より早いため、非常に気を使います。今後は、アタッチメントをいろいろ工夫・改善することで、負荷をかけずに効率的に作業できる方法を考えていきたいですね」(村上部長)
長年蓄積されたノウハウ――同社の強みである「総合力」は、やがて最善の方法を見いだすことだろう。
その総合力を結集させた最新鋭の施設、「広島総合工場」も、08年1月から稼動がスタートした。ここは無害化処理のみならず、減量化や有効利用を徹底的に追求し、油系廃棄物のゼロエミッション化を目指す総合工場だ。リサイクル率は何と99.8%を誇る。
その1つが焼却灰のリサイクル。焼却炉から出てくる焼却灰を、溶融炉で1300〜1500℃で溶融し、そこから発生した溶融スラグをコンクリートの骨材にしてブロックなどの二次製品として出荷している。また、焼却炉の熱は工場の電力源としてサーマルリサイクルしているほか、余熱をビニールハウスの熱源として利用。ハウス内ではCO2削減効果を生む3万本の苗木を育てている。10年ほどで生育するこれらの木は、伐採後にチップ化され、製紙原料に充てられる予定だ。

「私たちのロマン……それは世界中を油公害から守ること」(小宮山雅弘社長)
その夢は、同社の技術力を礎に、一歩一歩、実現に向かって進みつつある。
※この件についてのお問合せは弊社(日立建機)までご連絡願います。
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