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ホルチン砂漠緑化活動
中国ホルチン砂漠の緑化
日立建機(上海)は、中国内蒙古自治区のホルチン砂漠内において「日立建機(上海)有限公司の森」造林事業を環境NGO緑化ネットワークへの委託事業として2005年度から行っています。このホルチン砂漠は、中国遼寧省の省都、瀋陽から車でおよそ3時間の所にあり、日本から最も近い砂漠です。この地は、年間降水量が400〜500mmの半乾燥〜半湿潤気候帯に属していて本来砂漠になる所ではなく、1960年以前は大草原でした。しかし、1960年代に始まった遊牧民の定住化と、食糧増産計画による放牧、開墾、伐採の影響などにより人為的に砂漠化しました。この砂漠化は、毎年春先に話題となり、中国では社会問題化している黄砂被害にも悪影響を及ぼしています。また、日本にも偏西風にのって黄砂が飛来するようになり環境問題として取り上げられるようになってきています。

砂漠化する前の原風景(近隣にある植生回復目標)

春の放牧の状況
緑化ネットワークは、元々は砂漠でなかったホルチン砂漠の植生回復を目的に緑化活動をしています。この趣旨に賛同し、日立建機(上海)は上記の造林事業を緑化ネットワークに委託しました。2005年4月10日から13日までの4日間で、延べ70人が参加し、砂丘10ユニット(約10ha)にポプラ2,500本、サジ2,500本、ニンティアオ5,000本、桑500本、合計10,500本の植林を行いました。潅水用の井戸掘りに始まり、トラクターによるポプラ植林用の溝掘り、ポプラなどの植林および潅水作業、そして最後の牧柵設置作業までいろいろな作業が必要です。

潅水用の井戸(深さ20m、半日で施工)

ポプラ植林用の溝掘り

ポプラ植林作業

2005年6月植林地
植林は、緑化活動のほんの一部でそれを管理維持することに多くの労力がかかります。木々が砂に埋まらないようにするための治砂施工、潅水作業などが木々の成長には必要です。また、家畜に食べられないようにするために牧柵のメンテナンスが必要です。さらに、10m以上に成長するポプラでは剪定作業も必要になります。これらに加え、活着率の調査や緑化活動に対する地元住民の理解促進活動も必要です。2006年度は以上のような活動が行われましたが、6〜7月の除草の必要性を地元住民が十分認識していなかったため、ポプラは2005年に比べ葉がたくさんついたものの、ポプラを含め植林した木々の生育はかなりの影響を受けました。2007年度からはこの経験を生かし、潅木の管理の根本的な見直し行い、それに基づく維持管理を行っていく予定です。

潅水作業

牧柵のメンテナンス作業

ポプラの剪定作業

地元住民の教育

ポプラの生育状況

日立建機(上海)有限公司の森(2006年秋)
なお、植林作業や管理維持作業は、現地住民を雇用して行うことから地域活性化にもつながっています。
