技術・機能を語り継ぐ仕組み

「かたり部」の体験と思いを伝える品質向上活動

グローバルな生産拡大に向けて、品質維持・向上のための新しい試みが始まっています。

熟練された技術・技能を語り継ぐ技術伝承活動をスタート

日立建機は、「品質第一に徹し、お客様に喜ばれ信頼される独創的な製品やサービスを提供します」を品質保証方針として、全社品質向上運動の推進に取り組んでいます。

その一環として2010年6月に「かたり部推進室」を発足し、今まで培ってきた熟練された技術・技能を、最前線の技術者・技能者に語り継ぐ技術伝承活動をスタートし、品質のいっそうの向上に努めることになりました。

かたり部推進室の活動は、大きく分けて座学(口頭教育)とOJT(実践教育)の2つがあります。座学では、開発・品質保証・生産技術に携わる技術者向けおよび製造関係の技能者向けと分野を分けた、「かたり部講座」を開設して、当社の過去失敗事例の原因と再発防止策の解説、歯止めとしての規則・基準の重要性の解説、管理的、属人的要因の解説やカン・コツの指導などを行っています。

「かたり部」という名称には、単に技術を「教える」「伝える」のではなく、熟練技能者の実体験を「語り継ぐ」ことで、マニュアルではとらえきれない、モノづくりを支える感性をも伝授したいという願いが込められています。

モノづくりの大切さを語り継ぐ取り組みを国内外のグループ会社へ

2010年度は、技術者向けかたり部講座を35回開催し、延べ875人、技能者向けかたり部講座は8回、160名の参加がありました。OJTでは、試作機の実車レビューでの指導、デザインレビューの参加、グローバル品質診断での技術指導を行っています。

また、試作機実車レビューは日立建機ティエラおよび土浦工場にて実施、グローバル品質診断は国内生産拠点およびグループ会社5拠点で9回、海外グループ会社5拠点で7回、主要取引先1社で1回行いました。

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かたり部講座を開催

今後とも、かたり部推進室は国内外グループ会社、主要取引先を含めての技術・技能の伝承を通じて品質の向上を図っていきます。

受講者の声

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品質保証センタ
鳴瀬 浩二

過去の事例がまとめられた教材は得難い資料ですし、先生たちの実際の経験に基づいた指導なので、直接関わりのない分野の話でも何かと参考になります。

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土浦製造部
製缶課
飯塚 健治

実例が写真で説明されるので外国人作業者にもわかりやすく、抜き打ちで見に行っても、教わったことがきちんと実践されていることがわかります。

かたり部の声

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品質保証本部
副本部長
橋本 謙二

指示されたことをただやる、規則だから守るというのではなく、なぜそうするのかを理解しなければ、よいものは作れません。心を込めてつくることが大切です。

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技術系かたり部
柳橋 憲三

日立建機40年の技術的財産は確かにありますが、理解されなければ意味がない。ただ教えるのではなく「思い」を伝えることで財産を活かしたいと思います。

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技能系かたり部
西川 博美

技能には常に基本がありますが、特に海外拠点にはその基本がまだまだ伝わっていない。ですから、基本を理解していただき、忠実に実施できるようにしていきたいですね。